オンラインでイタリア語を勉強することのできる便利な世の中になりました。しかし、レッスンやコースには様々な種類があります。今回は、皆さんのオンラインコース選びをサポートすべく、最も大事な軸となる3つのコツをご紹介したいと思います。

1. 継続的な練習の機会を確保する

イタリア語は、とにかく繰り返して学び、使うことで定着する言語です。ですので、習慣として「イタリア語のある日常」を確保するように意識しましょう。オンラインでイタリア語コースを選ぶ際には、繰り返し、日常的にイタリア語に触れられるようにすることが肝心です。ですので、1回きりのコースや、変則的なコースよりも、毎週(または理想的には毎日)イタリア語を絶対に話すことになるスケジュールを選んでしまうのがお勧めです。言語学習の際には「新しい知識を、思い出す」行為が重要です。これをすることで、徐々に頭に定着します。授業やレッスンの間隔が長いと、または、1回限りのものだと、思い出すという段階が欠如してしまい上達に繋がりません。

2. イタリア人(やイタリア在住の人)に教えてもらう

イタリア語のコースやレッスンがイタリア人やイタリア在住の人により提供されているかどうかは、是非ともチェックしてみてください。まずは、母語としてイタリア語を話す人であることが理想です。どれだけイタリア語に詳しい人でも、ネイティブならではの感覚の部分まで理解しているとは限りませんし、そもそもイタリア語とはイタリアに暮らす人の言語です。言葉を表層的に捉えるのではなく、文化まで感じることで、よりコアな意味で言語を捉えることができます。さらに「イタリアでは…」という実際の文脈と共にイタリア語の説明を受ける方が頭に入ります。

3. どれだけ幅広い人にイタリア語を教えてきた先生か

講師や先生がどれだけの層や分野にわたってイタリア語を教えてきたのか、という部分も是非とも確認してもらいたいものです。教える人の技量次第で、イタリア語学習の進み具合や効率性は大きく変わります。あなたの興味やニーズをしっかりと把握してくれることが重要です。決められたスケジュールにしか従わないよりも、状況をよく観察した上で、柔軟に学習方法(テキストベースなのか、会話メインなのかといった配分や、どのようなテーマを使って興味を誘うのか…など)、スケジュール(どれくらいのペース、頻度で進めていくのか…など)を組み替える力のある先生を選ぶようにしましょう。オンラインにてリアルタイムで話せることで、発話や聞き取りという面でのメリットは常にありますが、テキストをなぞるだけの無味乾燥なものにはなってはなりません。